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株式会社シリウス(以降、当社)にて開発・販売を行なっている次亜塩素酸空気清浄機の新型コロナウイルスに対する効果を検証するため、北⾥⼤学医療衛⽣学部にてSARS-CoV-2(※1)の不活化検証試験を実施しました。
試験内容、および試験結果の詳細につきましては、以下よりご確認ください。
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シリウス次亜塩素酸空気清浄機のSARS-CoV-2不活化試験を北⾥⼤学医療衛⽣学部にて実施した。模擬的空間であるアクリルボックス内に設置されたシャーレ上の新型コロナウイルスに対して4時間処理したところ、ウイルス感染価が97.6%減少したことを認めた。
株式会社シリウス(東京都台東区東上野1-14-9 代表取締役 ⻲井隆平)は、昨年10⽉に発売を開始した次亜塩素酸空気清浄機の新型コロナウイルスに対する効果を検証するため、北⾥⼤学医療衛⽣学部にてSARS-CoV-2(※1)不活化検証試験を実施した。アクリルボックス内に設置され次亜塩素酸空気清浄機による4時間の処理を受けたシャーレ上の新型コロナウイルスは、アクリルボックス外で次亜塩素酸空気清浄機による処理を受けなかったシャーレ上の新型コロナウイルスと比較してウイルス感染価が97.6%減少したことを認めた。
シリウス次亜塩素酸空気清浄機は機器内で生成される電解次亜塩素酸水を除菌水フィルターに含ませ、空気を透過(通過)させることで次亜塩素酸を揮発化させる、いわゆる"通風型"を採用。
今回の試験は北里大学医療衛生学部バイオセーフティレベル3(BSL3)実験室(※2)の安全キャビネット内に設置したアクリルボックス(約0.32㎥)を使用して実施された。評価⽅法はプラーク法(※3)にて検証。
アクリルボックス内には、次亜塩素酸空気清浄機の他、⼀定の湿度を確保できるようにコンプレッサー型除湿器も設置した。
次亜塩素酸空気清浄機より発⽣する、揮発化された次亜塩素酸が常に作⽤するアクリルボックスの内側と、作⽤しない外側とのウイルス感染価の⽐較において97.6%のウイルス抑制効果が認められた。
気体と液体が接触する際に発⽣する極めて低濃度の次亜塩素酸の揮発物(アクリルボックス内塩素濃度0.025ppm未満※4)を⼀定の条件下において作用させることで、物品(シャーレ)に付着した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抑制効果が確認された。
「次亜塩素酸⽔」を有⼈空間において超⾳波加湿器などでミスト化する『空間噴霧』は、昨年6⽉に関係省庁より有⼈空間での使⽤に対して除菌効果の評価⽅法が確⽴されていないこと、「空間噴霧⽤の消毒剤」として承認が得られた次亜塩素酸⽔はないという理由で使⽤を制限されているが、"通⾵型"に関しては、いわゆる"空間噴霧"とは異なるものと位置づけされていた(※5)。
“通⾵型”次亜塩素酸空気清浄機にて新型コロナウイルスに対しての抑制効果が検証されたことは、次亜塩素酸の更なる応⽤性や汎⽤性が期待できる。
今回の検証結果は限定された⼀定条件下でのn=1の試験結果であり、感染の予防を保証するものではなく、厚⽣労働省が定める指針とは異なるものではあるが、株式会社シリウスでは“通⾵型”を基本とした次亜塩素酸空気清浄機のレパートリーの拡充や海外展開、医療分野への進出も視野に商品開発に取り組んで参ります。
また、シリウスはクライシスマネジメント協議会(理事長:長田逸平)を通じ、この技術を基に新型コロナウイルス対策として、政府や地方自治体などへ提言してまいります。
(クライシスマネジメント協議会:http://www.crisis-mc.org/)
※1:新型コロナウイルス感染症は、新型コロナウイルスである“SARS-CoV-2”による感染症のことです。世界保健機関 (WHO)はこのウイルスによる感染症を“COVID-19”と命名した。
※2:WHOが制定した実験室⽣物安全指針に基づき、各国で病原体の危険性に応じて4段階のリスクグループに分類されており、それに応じた取り扱いレベル(バイオセーフティーレベル:BSL)が定められている。SARS-CoV-2に関しては上から2番⽬のBSL3。
※3:ウイルス感染による細胞死(細胞変性)を利⽤した、ウイルス感染価の測定法。
※4:労働安全衛生法上の空気中塩素濃度は、0.5ppm以下と定められている。
※5:「次亜塩素酸水」の使い方・販売方法等について(製造・販売事業者の皆さまへ)
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013-5.pdf